May in the dark

生きるのに困ったら

The Dolls without Rebelliousness

やはりガガ様は良い。

色々と問題な面も多く報道されるガガ様だけど、個人的にガガ様が好きな理由は、生まれは裕福であり、一流の教育を受けた、いわば「勝ち組」の層に属する人間なのであるが、人間の闇の部分をよく知っていること。そして、その闇に光を当てる事を決して躊躇しないこと。この二点に尽きると思う。

そんな事はさておき。

実は、私は最近、高校生の面倒を見ている。 まぁ、大学生になった子も居るから、ハイティーンあたりの面倒を見ている。というのが正しいか。

私よりも12歳くらい年上の先輩達は、「キミは(コミュ障なのに)高校生に溶け込むのが上手い」と、ある種不思議がって見ている。

答えは単純で、彼らの抱える闇を私が見ていて、そこに光を当てているからだ。けれど、多くの大人。あるいはハイティーンたちには、その闇が見えない。当たり前である。本来不可視の物なのだから。

さて、皆様々な闇を抱えながら生きているのであるが、 1つ思うことがある。

それは親との関係。

まぁ私自身25にもなってまだ決別出来ていないのだから、15〜19のハイティーンたちにとってはもっと、しんどいものがあるんだと思う。

反抗期が来ない。反抗期が来れないのである。

第一次性徴、第二次性徴、体の発達と並んで心の発達も非常に重要なこの時期に、「反抗期が来ない」というのは、心がいつまでたっても成長しないということ。

本来は、自立のために必要な、親に向かっていくはずのエネルギーはどこへ向くかというと、例えば教師。例えばクラスメイト。例えば社会そのものに。そして最悪な場合、自分自身へと向かっていく。(自分自身へ向かった場合自殺に直結する。非常に危険

だが、あくまでそれらは他人。本来なら有効な関係を築く練習台なのに。しかも相手はレスポンスを返さない。暖簾に腕押し。

自分の居場所を更に失い社会から孤立していく。悪循環。

じゃぁ、なんで、親に反抗できないんだろうか。

よくよく耳を傾けると、彼らは幼いころの反抗期。すなわち「第一次性徴」にもコケている事。そして、非常に真面目で子ども想いな両親が多いということ。

子どもに痛い目にあってほしくない。将来食いっぱぐれがないように。などなど。みな、子ども想いで子ども重いなのだ。

「自分のために」親が行動しているのを知っているので、子どもは親に反抗できない。冷静な理性が本来の成長を止めてしまう。

でも気がついて。

あなた達は人形扱いされているだけなのですよ。

あなた達が死んだら、それはそれは深く両親が悲しむことでしょう。けどそれは、多分、大事な子どもが殺されたからではなく、大事な人形が壊れたから悲しんでいるのですよ。