May in the dark

生きるのに困ったら

インターネットは心地よい居場所ではなくなった

高校生の頃も、私は今みたいに面白くなさそうな表情で日常を行きていたと思う。死にたいともつぶやいていたと思う。18歳以降生きるビジョンが見えなかったし、本当にどうしたらいいかわからなかった。

 

今にして思えば、あの時私がすべきことは一心不乱に学校の勉強をして受験するか、英語の勉強をして海外に留学する事だったと言えるが、そのどちらもしなかった。とういうか、それが現状を打開する手段だとは思えなかったし納得も出来なかった。

 

忘れもしないが、死を決断したタイミングは三回もあった。よく、自己啓発セミナーとかで、「人生グラフを書いてください」とか言われたら、極大と極小の波、が高校の三年間に三波も現れる、他に見たこと無いグラフを書くくらいには荒れてた。

 

そんななかでも生き残ることができたのは、インターネットがあったからだと思っている。

 

具体的には、某動画投稿サイトと、MMORPGと、当時やってたブログのお陰で私は生き残れた。

 

某動画投稿サイトで、自分の知らない事を知り、MMORPG では、現実とは違う自分になる事ができ、ブログのお陰で心の整理が出来た。また、インターネット上での人との交流も盛んで、慰め合ったり意見を交わしたり、インターネットによって救われていた。

 

 

10年の月日が流れた。

私は少年からおっさんになり(まだギリギリ20代だけどな!)、インターネットは変わった。端的にいうとリア充の巣窟になった。SNSが発達し、共感が共感を呼び、共感できないマイノリティの感情が排除されていく。そんな世界に変わり果ててしまった。

 

今の少年少女たちに、「嫌なことがあったらインターネットに逃げれば良い。色々な人と出会えるから」と言うアドバイスは、無駄である。なぜなら、彼らにとってはインターネットも現実も大差なく、自己を受け入れてもらえる、多様性のある空間ではなくなっているから。

 

また、インターネットには天才発掘という面もあった。現実世界では発揮できない才能を、仮想世界で発現させる人が多数いた。が、今は違う。インターネットは現実の一部となったので、現実で才能を発現させる=インターネットでも才能を発現させる になった。つまり、ネットならワンチャンある!みたいな、新大陸を探索する感がもう無いのである。

 

 

さて今。こんなブログタイトルでブログを書いている若年性老害症候群に見舞われている私であるが、高校生時代に比べると、楽なはずなんだが、高校生時代よりも精神がしんどい。年取って体力が落ち始めてるのもあるんだろうけど、それ以上に、現実世界でストレスを吐き出すはけ口がない。というのがある。(だからこそこのブログを始めたのだが)

 

 

さて、私はここで反省しなければならない。自らにとって心地よい居場所を創る努力を怠っていた。という事である。

 

10年前、私が享受していた世界は、誰かが作成した物である。そこに便乗していただけである。(実際、便乗するしか出来なかったが)。自分自身が心地良い居場所を自分で作ることを私はしなかったのだ。

 

インターネットは私にとって心地良い居場所ではなくなった。現実世界はもっとそう。でも、だからこそ、自分の居場所を自分で作る能力が求められる。

 

どうすれば良いんだろうか??でも、これは1つのミチシルベとして、心に留めておく。