May in the dark

生きるのに困ったら

せめて異常者らしく

別に、社会を転覆させようとか、誰かを殺そうとか、そんな事を考えたことは一ミリもない。今までだって、今からだってそうだ。そんな事にはまるで興味がない。

 


これまでそこそこ長いこと生きてきたが、なんだかんだで社会に適応して生きてきたつもりだし、なんならかなり適応していたほうだと思う。そこには、それなりの努力と運が巡り巡った結果だったのだが、とにかく私は「普通」にコンプレックスがあったと思う。


しかし、前にも述べたように「普通」とは「虚無」である。

 

無が私を引きずりこんでくるのである。「お前も普通になれ」「俺たちの仲間になれ」「そうしたら楽になるぞ」

 

普通とは虚無である。何も持たない人間に、物語を植え付けるのは簡単だ。そうしたら後は社会の歯車になる。

 

 

しかし私は虚無ではない。どうしても普通にはなれなかった。なれなかったから、今こうして、また闇の底に帰ってきている。

 

 

だったらいっそ。せめて異常者らしく、突き抜けようじゃないの。

 

 

少し昔の(昔のと言っても全然存命の方々だが)人でいうと、まぁ間違いなくビルゲイツは異常者だろう。天才だって異常者の一種だ。

 

ジョブスだって異常者だ。ビルゲイツが技術者として天才だとすれば、ジョブスは宗教家として天才だ。いやいや、リンゴもテクノロジーの会社だろと思うかもしれないが、技術的な事はだいたいウォズニアックが全部やっている。

 

突き抜けた異常者は、なぜか社会的な成功をもたらす。


突き抜ける事が出来なかった異常者は、社会的に排除されるか、自ら反社会的な行動を起こし、結果社会から排除される。


私はまだ死んでないし、しばらく死にたくもないので、どうせ生きるなら排除されるより、社会的な成功をもたらしたほうが生きやすい。


私に必要なのは二つ。

 

新しい物語と、それを裏付ける圧倒的な力。

 

 

次にこの闇を出る時、怪物として世に君臨しようぞ